オイレンシュピーゲル 壱 Black & Red & White

「そして重要なのは、プリンチップ社が現れた今、それに対抗する兵科が我々の手にあるということだ」
「……あの男が狼煙ってわけね。武器を与えられれば喜んで振り回す人間たちへの。自分たちが住む街への憎しみでいっぱいの人間たち……きっと何の疑いも抱かず、プリンチップ社を歓迎するんでしょうね」
大隊長の沈黙 ― マリアの言葉を抗弁する雄弁な眼差し。
「始まりますな……この街が犯し続けた血まみれの怠惰……そのすべてを清算する闘争が」

残酷なまでに描かれる心の闇が、次にどんな物語を呼び込むのか楽しみ → 感想