日曜日のアイスクリームが溶けるまで

「行こうよ」
そのために、おしゃれしてきたんだけど ― しないほうがいいなら、私はほら、十歳の女の子になれるから。ピンクのチェックのワンピースを着た、現実の昔の私よりきれいな、女スパイのローズの姿。
「行こう」
私たちの、現実を無視した秘密の遊び。
二人だけの、二人でつくるお話の国へ。

現実と幻想の狭間で語られるお話でした。 → 感想