ファルティマの夜想曲 恋するカレン

「私、幸せなんて、人の気持ちなんて、すごく頼りないものだと思ってた。水面に映る月のように、実体がなくて。手ですくった瞬間に月は指の間から零れ落ちるように、どんなに指をきつくしても、情熱は、指の間からもれていくって」
でも、少しわかったの、とカレンは微笑む。
「もしかしたら、そう思い込もうとしていただけなのかもしれない」

素敵な雰囲気の恋物語でした。→ 感想