葉山透

0能者ミナト

「大丈夫です。彼と仕事をしたからといって、ユウキ君の法力が否定されることは絶対にありません。なにしろ彼はいっさいの術も法力も使えないんです。なぜなら」 孝元は意味ありげに笑った。 「彼は九條湊。零能者と呼ばれる男です」 怪異と立ち向かう人たち…

9S<ナインエス>(10) true side

「私はもう二度と闘真と会うことはないだろう。もし次に会うときがくるとしたら、それは……」 「それは?」 「あいつを殺すときだ」 新章スタートだけあって、まだまだ盛り上がりには欠けるけど、世界が異なる方面に進化していく怖さがじわじわくる。マッドサ…

ルーク&レイリア アルテナの少女

「まずニナを取り戻すことだ。それから俺をハメやがった奴はただじゃおかねえ。俺の輝かしい経歴に汚点を残してたまるか」 「汚点だらけじゃない」 「ちがう。いままで俺は、ハメたことはあってもハメられたことなんて一度もないんだ」 力説する俺に、あきれ…

ルーク&レイリア 金の瞳の女神

「大丈夫」 レイリアがシャルフィの髪をなでた。 「あなたのお兄さんは、一流のハンターだったんでしょ?」 コクリとうなずくシャルフィ。 「誇りと掟にしたがって、悪事は絶対に働かないのがハンターよ。ね、ルーク?」 ウインクするレイリアと、不安げなシ…

9S<ナインエス> (9)

「君は馬鹿だ」 「知ってる」 「いいや知らない。君は君が思っている以上に大馬鹿者だ」 「そ、そこまで言う必要はないんじゃな……」 反論を試みようとした闘真の言葉が途中で停止した。由宇の体がすっと寄ると、心地よい香りが鼻腔に届き心臓が跳ね上がった…

9S <ナインエス> memories

「そんなんじゃありません!私と出会ったときから兄さんは、強くて優しくて素敵でした!」 「一つ確認したいが、私たちはいま坂上闘真という人物について話しているのだな?」 「もちろんです」 由宇は嘆息する。 「君の兄に対する勘違い、いや、誤解は嘆か…

9S 8)

『本当に状況が解っているのか?生きて帰れなければ意味がないぞ』 由宇の唇が、くっと歪む。 「解ってないのはおまえのほうだ。生きて帰る?それでは生ぬるい」 由宇は立ち止まると、二十機近いレプトネーターを見渡した。 「圧勝しなければ意味はないっ!…

ファルティマの夜想曲 恋するカレン

「私、幸せなんて、人の気持ちなんて、すごく頼りないものだと思ってた。水面に映る月のように、実体がなくて。手ですくった瞬間に月は指の間から零れ落ちるように、どんなに指をきつくしても、情熱は、指の間からもれていくって」 でも、少しわかったの、と…

9S Ⅶ

「このまま……死ぬわけにはいかない」 ―自分の命を賭してまで助けに来たあの大馬鹿者のためにも。 決意を固めて、由宇は一歩を踏み出す。 怒涛の展開が連続するシリーズ第七巻 → 感想

9S (ないんえす?) SS

シリアスな本編とは異なりギャグ満載なショートストーリィ → 感想

ニライカナイをさがして

素敵な素敵な恋物語 感想: http://www.booklines.net/archives/4829163291.php

9S (ナインエス) Ⅵ

体内に打たれた毒。残り時間は 32 時間。「海星」の黒川の手に由宇は落ちた。 由宇の頭脳から遺産の技術を奪い取ろうと、黒川はあらゆる手段を尽くす。 一方、「海星」により手足をもがれたも同然の ADEM。 かろうじて逃げ延びた幹部クラスが狙うのは……。 そ…

9S (ナインエス) Ⅴ

新章スタートといったところか。 ADEM を脱出した由宇と彼女と共に行動することを選んだ闘真が向かう場所は、峰島勇次郎の旧研究所。 由宇を逃がしたことで責任を迫られる ADEM。 その ADEM に取って代わろうとする組織「海星」。 もはや人類最強のコンビか…

9S (ナインエス) Ⅳ

9S(3)の続き。(3)がめちゃめちゃいい場面で終わってしまっていたから、気になってしょうがなかった。とりあえず(3)から続いた話はここで終了。(2)までは一話完結でしたが、(3)からは続き物になるようですね。どこまで話を持っていくのか楽しみではあります。…