彼女の言葉は、僕がたぶん、考えまいとしていたことに違いなく。 だからこそ、こいつがあっさりとそれを指摘してしまったことに、怖くなった。 そんな僕の狼狽を他所に、殊子はひとりごちた。 「楽しみではあるよ、私は」 「何が、だよ」 「ま、どう転んでも…

「そんなんじゃありません！私と出会ったときから兄さんは、強くて優しくて素敵でした！」 「一つ確認したいが、私たちはいま坂上闘真という人物について話しているのだな？」 「もちろんです」 由宇は嘆息する。 「君の兄に対する勘違い、いや、誤解は嘆か…

「踏み出したい一歩が、あるんだろ!?あるから迷うんだろ!?そんなもんがねえ奴は、そもそも行こうかどうしようかなんて迷わなねえよ！行きたい方向が、そんな先が見えてるからビビるんだ！それはてめえが一番わかってんだろうが！とっくに、てめえの腹は決ま…

電撃が先週出ちゃったので、今週は比較的少ない。っていうか、積みが多いんですけどね…… 12/11 東京創元社 温かな手 石持浅海 [A][B] 12/13 光文社 リリイの籠 豊島ミホ [A][B] まだ「檸檬のころ」読んでないけど、買っちゃう。 12/14 ノンノベル 水妖日にご…

昼間は暖かかったのに、夜になって寒くなってきた。 ってことで、今日も読書モード。「れでぃばど 5」「乃木坂春香の秘密 7」「ミステリクロノ」「ラッキーチャンス」読了。あと3冊ぐらいは読みたかったけど、仕方ない。ああ、感想書くのが面倒……。そういえ…