大陸の嵐 戦塵外史 三

「要は『人の心』です」
親兄弟さえも疑う乱世において、他国との約定など塵芥のようなものである。それでも妥協しなければならない。
「信じなければ始まらないのです。信じてもらわねばならないのです。では、どうすれば良いのでしょうか。それには『私』を取り去るほかありません。ほんのわずかで良いのです。私を捨て『無私』の部分を持っていただきたい。『公人』としての陛下になっていただきたい。人は無私に魅きつけられます。偽善ではないと悟るからでしょう。人は私の塊のような生き物ですが、純然たるものへの憧れを喪失したわけではないのです」

三国同盟をめぐる大陸の争いです。いや、面白いったらないですね。→ 感想