2007-06-16から1日間の記事一覧

エパタイ・ユカラ 愚者の闇

「……ほんとうに、平和な国かな、この国は」 今度は彼が質問してきた。 「ねえ、古閑さん。自分の国なのに、自分の国だと国民が胸を張っていえない国が作る平和ってほんものかな?」 「偽りでも!偽りでも、嘘でも、誰かが泣く ― 慧子さんみたいに泣くひとが…

大陸の嵐 戦塵外史 三

「要は『人の心』です」 親兄弟さえも疑う乱世において、他国との約定など塵芥のようなものである。それでも妥協しなければならない。 「信じなければ始まらないのです。信じてもらわねばならないのです。では、どうすれば良いのでしょうか。それには『私』…

霧の日にはラノンが視える 2

「わたしは用を思い出したから先に帰るわ」 「えっ、ならあたしも帰る!」 追いかけたアグネスの耳元でシールシャが小声で囁いた。 「お馬鹿さん。彼をしっかり捕まえなさい。ラノンではね、ウェアウルフの恋人は、一千足の靴を履き潰しても探す価値がある、…

土曜日はまったりとbk1で

まあ、なんていうか、いつもどおり?(なんで疑問文なんだ)ちょっとまったりしながら、本を読んでました。今日読んだのは「エパタイ・ユカラ 愚者の闇」「塩の街」「銀の騎士 金の狼」。それと昨日買ったコミック+Amazonしたコミック合わせて7冊。気のせい…