刀語 第七話 悪刀・鐚

「……たわけが」
とがめは ― そう呟いて。
それから、少しだけ、笑った。
「これも一度しか言わんから、よく聞いておけ。半年前ならいざ知らず ― 今はわたしは、わたしの刀はそなたしかおらんと思っておるわ。一度や二度負けたところで、それは変わらん」

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