沙の園に唄って

女性が耳を傾けると、声はこう言っていた。
― 私は?希望?です。どうか、ここから出してください ―
彼女は災厄を解き放った。しかし彼女が箱を開けなければ世界にほんの一欠片も希望は存在しなかった。
「昔からあるお話ですね」
「それが、どうしたっていうの?」
「それが神子の物語なのです」
「……どういうこと?」
「つまり神子は【災いの箱】から解き放たれた希望です」

王道ファンタジーだけど、重きを置かれた詩がとても素敵。→ 感想