恋のドレスと大いなる賭け ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

「いいえ、―大丈夫です。お願いですから、放っておいてください。せめて、あと少しの間。
わたしは、あなたのしあわせを、お祈りします。きっと、できますから」
だめだ、と思った。もうだめだった。クリスはうつむいた。手で押さえたのに、涙が、ぽたりと床に落ちた。
「……お願いですから……」

ああ、切ない、切なすぎる……→ 感想