遠まわりする雛

「見てください、折木さん。ここがわたしの場所です。どうです、水と土しかありません。人々もだんだん、老い疲れて きています。山々は整然と植林されていますが、商品価値としてはどうでしょう?わたしはここを、最高に美しいとは思いません。可能性に満ちているとも、思っていません。でも……」
腕を下ろし、ついでに目も伏せて、千反田は呟いた。
「折木さんに、紹介したかったんです」

謎解きもさることながら、青春してるなあってところが最高でした。早く続きが読みたい!→ 感想