修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕

「憧れていたし、今も目標です。とはいえ……。俺のことなんて、マティアス様は覚えてないと思いますけどね」
「それは違うな」エミリーは即座に否定した。
「貴様のことなど、妾は聞いたことがない。加えて、あいつは耄碌した爺だった。日頃、寝言しか言わんし、妾の着替えは覗くし……本当に駄目だな、あの爺!!」
エミリーの声は不思議と弾んでいる。
「だがな。自分が教えた相手のことを忘れたりはしない。まぁ……。そういう奴だ」

面白かったけど、もっとガッツリきてくれたらと思うのは贅沢かしら。→ 感想