010: 名前探しの放課後 上

「まぁ、それもそうだけど、それとはまた話が別でしょ?ともかく聞いちゃったんだから、だったら信じないと。一人だけで頑張るっていうのは、さすがに限界あるよ」
「頑張る?」
間の抜けた声で尋ねると、あすなは毅然と頷いた。まるで自明の理のように。
「止めるんでしょ、自殺」

突然混じる毒の強さがたまらなくこたえるけど、でもそれを癒してくれる人たちがいることの力強さが素敵です。→ 感想