藤堂家はカミガカリ

「だとさ。良かったじゃねえか美琴」
そう神一郎が言うと、美琴は不敵な笑みと共に立ち上がった。
「ホント、良かった」
その表情は、何かが吹っ切れたように清々しかった。
「良かった、と言いますと?」
美琴はブラシを一度、地面に叩きつけた。
「あんたらぶっ殺す理由ができたってこと!」

いやあ、楽しい楽しい。ユーモア溢れる会話のセンスと、ぶっきらぼうな中にも見える優しさがたまりません。→ 感想