キルゾーン 密林

くだらない虚栄心だと笑う者もいるだろう。少しの弱さも他人に見せられれない者などただの臆病者だと謗る者もいるだろう。そういう輩には、言わせておけばいい。おのれの弱さを進んで他人に示すことでくだらない満足に浸り、あがくことを忘れた人間などに、愚かだとわかっていてもプライドを捨てない者の気持ちなど分かるはずがない。
そういう意味においては、エイゼンとラファエルはまちがいなく同種の人間だった。だから、よくわかってしまう。
足を失っても両腕を切られても、それでもキャッスルの前では平然と笑っていたい。そして、キャッスルにも笑っていてほしい。ラファエルがエイゼンの立場でも、間違いなくそう思うはずなのだ。
「だからあんたは、待ってりゃいいんだよ。あのカッコつけ野郎が、あんたの前に出ても大丈夫だと思えるまで、待っててやるしかねーだろ」

エイゼンがちょっと暗くなってるけど、ラファエルの初恋っぷりで心が和らぐ。それにしても、きな臭いなあ。→ 感想