七姫物語 第五章 東和の模様

「ようやく、私にも七宮の形が見えて参りました。貴女のそんな顔が見たくて、あの二人は貴女を担いでいるのでしょうね」 何だか知らないけど笑われた。どこへ行っても私は笑われるらしい。 困ったなという気持ちと、それでもいいかと思う気持ちが半分ずつ。 そんな私に、萌葱姫の眼差しが細められる。 「これより先、東和がどうなるか私共にはまだ見えません。そして、他の国が描く未来の絵図も、貴女のお二人が目指す先も私共には計り知れません。ですが、ここから先にどのような絵図が広がろうと、私と浅黄は貴女に好意を持ちましょう。貴女が今のまま、そのお心のままでいられるならば、その不思議そうな瞳で世界を見つめているならば、その目に映る私共も変わらぬ立ち姿であるよう心がけましょう」

姫に好かれる姫だよねぇ、七姫って。いや、僕も大好きだけど。今回はどの姫もよかったけど、やはり一番目立ったのは、二宮か。次にどうなっていくのか楽しみな格好よさでした。→ 感想