ダイスは5

今頃になって、この遊びに参加したことを後悔しはじめていた。
自分と鴇彦や1番の少年のあいだに、大きな溝を感じていた。
警察が介入してこないラインで遊ぶというのは、おそらく、全員が共通して持っているルールのはずだった。ただ、ルールに対する解釈がちがう。尚美はそれを「犯罪行為は犯さない」という意味にとり、鴇彦は「遊び相手になにをされても、決して警察に通報しない」と考えている。

「被害者」と「加害者」によるゲームが生み出していくサスペンスが、とても面白かった。いつしか生まれる絆がいいですね。 → 感想