嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 平成ロマンティック・ミステリー

「教えるべきこと……?」
「もちろん、人生の楽しみかたと、上手な嘘のつきかたよ」
牛車に乗り込みながら、馨子は悪戯っぽく片目をつむって見せた。
「くちびるに紅を、舌にはちょっぴりの嘘をのせて、女の子はきれいになるのよ。おぼえておきなさい、宮子、嘘は姫君の嗜みだからね」

聡明な姫様に振り回される乳姉妹の奮闘記です。楽しかった! → 感想