とらドラ9!

「忘れたいのに忘れられないのはね、」
ぽくっ、と実乃梨の拳が、ちょっと荒っぽく伏せた竜児のツラの頬を真横からつつく。
「忘れたい、って思ってる時点で、すでに忘れられないことなんだから当たり前なんだよ。忘れてしまえるようなことだったら、人間そもそも覚えてねえ、っつーね。忘れられないから忘れたいんだよ。それを苦しんだってしょうがないって思う」
「……でも。忘れないと、いけねえんだ。……忘れて欲しいって、思われてる」

自分だけだと思っていたら、誰もが同じような悩みを抱えてることが見えてくる。青春だなあ。それにしても、この引きはひどい!次はいつ出るの?→ 感想