ちょー魔王(下)

「サリタ。そしてオニキス。はっきり言う。君たちは馬鹿者だ。犠牲となることを望んでいる。それは一見高潔なことに見えるが……放棄にも近い」
「俺は、俺よりみんなが大事なだけだ」
「いい気になるな」
ぴしりと言葉はオニキスを打つ。
「そのみんなが、君を大事に思っている。万が一、そうでないと君が言うなら、明日にでも出会うはずだ。人の目を見据えることが出来る、笑うことの出来る君ならね」

それぞれの決断に、涙なくして読めなかった。 → 感想