野莉原花南

ちょー戦争と平和

「それに、宝珠」 オニキスが光の強い瞳で、微笑みながら言う。 「クラスターを説得できるのは、知ってるか?この世でお前だけなんだ」 折れそうになっても、負けずに立ち上がる宝珠が素晴らしい。それに比べて大人たちの汚いこと!ここにきて、暴走とは恐れ…

ちょー歓喜の歌

「ねぇ、いい加減気がついてよ」 「何をだ」 「あなたは世界に歓迎されたい。でも、自信がないから外に出ないだけだよ」 ついに魔族が歓喜の歌を!宝珠の頑張りはどこまで続くのかみものです。 → 感想

ちょー後宮からの逃走

そうだ、オニキス。 「……気にしてんだろうなぁ」 目の前で、あたし拐われて。自分のせいだとか言って。 いらないとこ気にしぃだから。 ……今何してるんだろう。 そう思ったら、なんだか泣きそうになった。 オニキスのバカ。 助けてってどうよ、オニキス!笑い…

ちょー秋の祭典

だけど。 「だって、宝珠は俺を傷つけたりしねえもん」 信じてるし別にそんなの。 あー、もう、早くくっついてしまえ!と思う僕がいる。それはともかく、なんか、サファイヤって……運の悪いお子様っぽいですね。大丈夫かしら。 → 感想

ちょー新世界より

「それでね、オニキス。彼女から言伝があるの」 「え。なんですか」 オリヴィアは目を細めて優しい調子で言った。 「そんなことしてもらっても、嬉しくない。だそうよ」 オニキスの顔が、泣きそうに歪む。 「……でも」オリヴィアの言葉は続く。 「ありがとう…

ちょー新世界より

「あたしは、裏切らない。自分を守る。そして」 言葉を思いついたら嬉しくなった。息を吸って、誇らしく微笑む。 「今生きていて、他の国の密偵船だなんて、なんだか面白そうなことに巡り合わせてくれたんだから、助けてくれた子の船の人を裏切らない」 あれ…

ちょー企画本

「どこにいても、なにがあっても、たとえどこかでどんなアホンダラに馬鹿にされても、胸を張って笑いなさいパイロープ。愛してくれた人や、これから出会う愛する人を心に思えるのなら、それはそれほど難しくないことのはずよ」 読みきり短編がとてもよかった…

ちょー魔王(下)

「サリタ。そしてオニキス。はっきり言う。君たちは馬鹿者だ。犠牲となることを望んでいる。それは一見高潔なことに見えるが……放棄にも近い」 「俺は、俺よりみんなが大事なだけだ」 「いい気になるな」 ぴしりと言葉はオニキスを打つ。 「そのみんなが、君…

ちょー魔王(上)

守る。 守るよ。 君が行くすべての場所、君が出会う全ての人々、君がなすべき全てのものごと、 そして君が愛を誓う人に、君が確かに出会えるように。 クライマックス直前!はやくダイヤとジオが会えますように…… → 感想

ちょー火祭り

「お前、ジオのどこがよくってそんなにあいつにメロメロなんだ?」 「えー?とりあえずえっちうまいよ」 「ふむふむそうか、あんな顔して結構やるな。じゃなくてよ」 柔らかく苦笑して、ダイヤモンドは呟く。 「そーねー……実は時々近視眼的でものすごく負け…

ちょー海賊

「あっはっはァ。全然考えてなかった。だって自業自得じゃん」 「いい言葉よね、自業自得」 オリヴィアは声をひそめ、少し身を乗り出して囁く。 「誰かさんにも教えて差し上げなくっちゃね?」 ダイヤモンドも身を乗り出し、額がくっつきそうなところまで近…

ちょーテンペスト

「何回こんなことがあったって、フンだ。切り抜けてみせてやるわ」 そしてダイヤモンドはオリヴィアに言う。 「だからヴィア。今回のことでは、もうあんたはあたしに謝っちゃだめ」 「え……」 「あたしを忘れないでいてくれて嬉しいわ」 レフーラ編第一弾。平…

ちょー恋とはどんなものかしら

「いやー、ですからね。助けに行ったらぶちこわしなんですよ。ええ。それにアラン王子。あなたがそうやって心配なさっておられる相手は」 そうしてグーナーは一度そこで言葉を切る。 「ダイヤモンド様ですよ?」 楽しくてちょっとシリアスな短編集でした。あ…

ちょー夏の夜の夢

「だからソレもカタつけりゃいいだけの話でしょーがよ。ほんとにもーあんた時々立ち直りめちゃめちゃ遅いんだから。特に出端くじかれるとダメよね!」 そしてダイヤモンドはついでの様にスマートに言う。 「いくよ、ホラ」 ついに出会えた二人のバカップルっ…

ちょー囚われの王子

「なななななななななななんなのどしたのダイヤちゃんってあーそっかそっか記憶喪失だよね、ああ、はいはい、あー……………………びっくりしたぁ……」 「…………ナニそれどーゆーリアクション?こっちどーゆーヒトなワケ?」 ダイヤの格好よさに改めて惚れそうになる。…

ちょー魔法使いの弟子

「僕は男にもててもちっとも嬉しくないよ」 「あらそ?ロゼウス氏なんか一般ウケしそうなハンサムじゃない。あたし全然タイプじゃないけど」 「僕だって君以外はタイプじゃないよ」 くすくす笑いながら、ダイヤモンドはジオラルドの膝の上で力を抜く。 「………

ちょー美女と野獣

「ジオ、あんたは何回だって、呪いにかかればいいわ……。何遍だって呪いを解いて、何度だって恋に落としてあげるから!」 ちょー楽しかった。一気に読みたいのを我慢しながら、手にとっていくよ! → 感想