さよならピアノソナタ 4

「ナオは、ほんっとになんにも成長しないんだね」
「いいや。そうでもない」
笑うとき、やっぱり神楽坂先輩は千晶の方にだけ顔を向ける。
「ぐるっと一巡りして同じところに戻ってきたけれど、今はもう傷だらけで、かわりに自分の足だけで立ってるじゃないか。それが成長じゃないというのなら、この世におとななんて一人もいないことになる」

ほんとすばらしいラストでした。もっと読んでいたかったよ。できれば後日談を…… → 感想