断章のグリム(9) なでしこ・下

そうだ、それでいい、私は人でなしだ。
一真が持っていたかなてこを見ていた時、彼女の中には改めての暗い喜びがあった。

― これでこの<泡禍>は、自分のものになる。

最後を救いと見るか、それとも……。むしろ呪いのようにも思える残酷さ。ゾクゾクする。 → 感想