家守綺譚

サルスベリのやつが、おまえに懸想をしている。
― ……ふむ。
先の会談はその故か。
― 木に惚れられたのは初めてだ。
― 木に、は余計だろう。惚れられたのは初めてだ、だけで十分だろう。

すっばらしい!家にまつわる動植物&異界のものの風景が、美しく幻想的に描かれています。こんな家に住んでみたいと思うばかり。年明け早々、いいものを読んで気分よくなりました。 → 感想