2009-02-07 雪蟷螂 book ☆☆☆☆☆ 紅玉いづき 「けれど、訂正を願いたい。貴方が思い出させてくれた」 笑うことのない雪蟷螂の族長のぎこちない笑みは、白い花が静かにほころぶようだった。 「たった一度だけだが……私も、確かに、この心を灼いたことはある」 人喰い三部作の最後を語るお話は、凍てつくような空気の中、灼けつくような恋物語でした。政略結婚がこうも綺麗に繋がるとは、すばらしい。→ 感想