雛のほそみち 青葉若葉の恋道中!

まるで自分も子どもに戻ったような気持ちになり、鹿之助は思わず雛の肩を抱きしめてしまう。剣を合わせているときは男顔負けの馬鹿力で押してくるというのに、さっきも今も抱きしめた体がずいぶんと華奢なことに気づき心が穏やかでなくなる。
(落ち着け。これは、雛だぞ。妹のようなものだろう)

負けん気の強い女の子と口うるさいおとこのこ。兄妹のように育ったふたりが歩む奥の細道。ふたりの関係がちよっとずつ変わって行くところがいいな。続刊たのしみ。→ 感想