天涯のパシュルーナ(1)

「お迎えにあがりました、王子」
「はぁ?」
予想外にもほどがある台詞に目を丸くしたトゥラルクに、貴族の青年は妙にうさんくさい笑みで続ける。
「あなた様こそまぎれもなく、十六年前に偽巫女によって攫われた第一王子」
「……おまえ、正気か?」

山賊として生まれ育ったトゥラルクが、嫌々ながら第一王子に扮するお話。まだお話としては序盤だけど、都までの道のりはまだまだ長いし、到着してからも波乱が待ち受けてることは間違いないので、続きがとても楽しみ→ 感想