Missing(2) 呪いの物語

「ひとつ、忠告しておこうと思うの。『魔女』の、忠告だよ」
「な、何を……」
「『狗』に、気をつけて」
「……は?」
「あなたには『狗』が見えるよ。あなたは無数の『狗』にその身を喰われる事になる。だから、『狗』に気をつけて」

「狗」そのものよりも、少しずつ変化していく彼女の心の内が恐ろしかった。おそらく彼女以外の人がFAXを受けたなら、また違った展開だったんだろうなあと思いつつ、彼女だからこそ起きた惨劇なのが遣りきれない。一番恐ろしいのは、理由なき魔女か?→ 感想