死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王

「お前のことが好きだから、危険な目に遭わせたくないんだ。できれば王宮などには連れていきたくなかった。いろいろ見せたくないものもあるしな……」
髪を撫でながら唐突にそう言われ、アリシアの「おなかが痛い」は一気に最高潮になった。
「か、カシュヴァーン様、あ……」
ぎしりと椅子を軋ませて、カシュヴァーンがさらに妻を抱き寄せる。
「おまえも、俺のことが好きだろう……?」

「おなか痛い」模様が最高に楽しいんですけど!カシュヴァーンも好意全開になっててニヤニヤが止まらない。王宮でとんでもない輩に目をつけられちゃいましたけど、アリシアの天然+計算で切り抜けるところが最高でした。酔ったアリシアに振り回されたカシュヴァーンが、「家族」について心情を語ってくれたのは、乗り越える第一歩かな。続きがとても楽しみです。→ 感想