BLACK BLOOD BROTHERS 11 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生―

「まあ、お互いここまでせねば意地を通すこともできぬ未熟者同士と言うことか。分不相応の望みを抱いた報いだな」
「……ケイン」
二人の脳裏を過ぎるのは、特区を奪われた夜のことだった。大切なものを失い、己の無力に打ちひしがれたあの夜。あの夜を生き延びて、二人はいま、再び特区に立っているのである。
「だが、ジロー。少なくとも俺は後悔していない。お前も、そうではないのか?」

敵味方関係なく、全ての人が格好良かった。血に従う吸血鬼の誇り高さには感動を覚えるばかり。ほんと素晴らしい最終巻でした。出会えて良かった。→ 感想