魔法飛行

「信じたい人間だけが、信じればいいのさ。ほかのやつの言うことなんて、気にすることないんだ」
その口調に、私ははっとした。彼もまた、何かを信じるために決して小さくはない代償を支払っている一人なのだ、と思った。
世の人はどうして、積みのない夢想家や風変わりな魂を放っておいてはくれないのだろう?

表題作「魔法飛行」のロマンチックな謎がたまらない。いったい彼女はどんなメッセージを送ったんだろう。ひとり想像してニヤリ。ロジックでありながらマジックを見せてくれるお話が素敵でした。→ 感想