時載りリンネ! 5.明日のスケッチ

「ね、お姉ちゃん、私、ひとつおねがいがあるの」
「なあに?」
「今度、時砕きのぼうけんのおはなしをして」
リンネは破顔した。それが、会心の笑みであることをぼくは知っていた。
「いいわ、じゃあ今度、しおりちゃんがびっくりするようなとっておきのお話をしてあげる。こう見えても私、誰も知らないわくわくする大冒険はいっぱい体験してるんだから!」

相変わらずワクワクさせてくれるお話だなあ。様々な出来事を通じて、ちょっとずつお姉さんになっていくリンネが素敵です。もちろん、いつものおしゃまさも健在で、微笑ましいったらない。父親の話や逸脱者話など、シリアス方面を見せながらも、時砕きとして成長も見せてくれるから素晴らしいですね。最後に涙がじわり。→ 感想