メイド刑事(9)

「葵ちゃん、まさか……」
メイド刑事、若槻葵はいなくなりました」
きっぱりと葵は言った。
「ここにいるのは、かりそめにメイドの修行をしていた、元レディースの総長です。そんな奴が、ただのタイマン勝負をしに行こう、というのを止めている暇があったら」
葵は眼鏡を外して、背中まである髪をひと振りした。
「あんたらは全力で、黒幕の善香と『あの方』の居場所をつきとめるんだね」

怒濤のごとく追い詰められていく展開にドキドキしまくり。非道っぷりが容赦なく、ライバルの・・・が胸を打つ。ラストの展開はちょっとアレなんだけど、メイド刑事はみんなの心にいる、みたいな終わりは嫌いじゃない。→ 感想