放課後の魔術師(4) ワンサイド・サマーゲーム

理事長先生は深紅のスーツがはち切れんばかりの胸を反らして、私に視線を向け、更に不敵に笑った。
「播機、お前に真夏の浜辺で、真の大人の魅力という物を目に焼き付かせて、二度と立ち上がれないほどに戦意を喪失させてやろう」
理事長先生の宣戦布告に、私は負けじと微笑み返した。
「ふふん、そっちこそ、若さというもう永久に取り戻せない特性を前に、打ちのめされて立ち直れなくなっても知りませんよ?」

短編集。毎度毎度、鈍い先生を相手に女性陣達が奮闘する姿が楽しい。安芸のモテモテっぷりも楽しいけど、恋のライバルであろうと友だちになって楽しく過ごす遥の明るさも素敵。各話で出てくるボードゲームは、いつか遊んでみたいものです。→ 感想