土屋つかさ

それがるうるの支配魔術 Game2: リメンバランス・パズル

「……否定するのはお前じゃなくて、お前の魔術を、だよ」 俺は、るうるのふわふわした頭に手を置く。 「いなくなったりしねえよ。心配すんな」 皆でひとつの謎に挑む、その雰囲気がよいものでした。謎そのものは、タマキがいなければどうにもならないものだっ…

それがるうるの支配魔術 Game1: ルールズ・ルール

「俺の勝負に、乗るか?」 るうるの顔に、一瞬だけ嬉しさが広がった。そして、小さな拳をこつんと会わせてくる。 「乗る。大丈夫。キミならきっと出来るよ。だってキミは」 言葉を切る。そして、るうるは俺の目を見た。 「キミは、わたしを見つけたんだから…

放課後の魔術師(7) スマイル・ウィズ・ユー

聞きたい事、聞かねばならないことは山のようにあった。 けれど。 勝手に口から出てきた言葉は一言だった。 「……私、は?」 「え、なんですか?」 「私の、事は、覚えてませんか?」 面白かった!みんな大活躍で、いろんなところで男女の寄り添いがみれて、…

放課後の魔術師(6) ミスティック・トリック

「答えを出せなんて言って無い」 その言葉には、この男らしくない感情が含まれていた。 「ただ、向き合えと言ってるんだ」 斎条は墨の顔を覗き込んでにやりと笑った。 「お似合いだと思うんだけどね、僕としては」 イギリスへ修学旅行にいくお話。安芸の師匠…

放課後の魔術師(5) スパイラル・メッセージ

「説明している暇がない。大丈夫」 播機さんを見る。 「君は、必ず僕が守るから」 ラブレター目撃事件のお約束が楽しいw やっぱ恋する乙女の揺れ具合って好きだわ。悪魔の論理が引き起こす騒動は心苦しいものがあったけれど、姉と妹の愛の言葉の痛快さにや…

放課後の魔術師(4) ワンサイド・サマーゲーム

理事長先生は深紅のスーツがはち切れんばかりの胸を反らして、私に視線を向け、更に不敵に笑った。 「播機、お前に真夏の浜辺で、真の大人の魅力という物を目に焼き付かせて、二度と立ち上がれないほどに戦意を喪失させてやろう」 理事長先生の宣戦布告に、…

放課後の魔術師(3) マスカレード・ラヴァーズ

「それがクルーズとどう関係があるんですか?」 「播機さんと<円環>の査問は、<翠>の日本における本拠地である、ある島で行われる。その島まで、クルーズ船でいくんだ。往復で三泊四日の旅になる」 「え、じゃあ秋津先生と二人で行くんじゃないんですか…

放課後の魔術師(2) シャットダウン・クライシス

「私はね、日常を守るために≪紅≫の魔術師になることに決めたの」 「……日常だと?」 「そう、日常。その私の日常ではね、クラスメイトが≪鴉≫に殺されるなんてことはね、絶対あったならないことなのよ!」 積極的な女の子の可愛さあふれるお話でした。このお話…

放課後の魔術師 (1)オーバーライト・ラヴ

「先生、質問、してもいいですか?」 「どうぞ」 「人は、どうして、人を好きになるんですか?」 「そんなスペシャルな事、教師なんかじゃ分かりません」 ああ、これは面白かった!年齢の近い教師と生徒の恋物語はいいですね。魔術話も魅力的だったし、続編…