天冥の標(1) メニー・メニー・シープ(上)

「もちろん権威も大事だけどね。いや皆さん、話は簡単なんですよ。つまり」
キャスランは長い銀髪をかきあげて、晴れやかに微笑んだ。
「未知の怪物だろうが黄金の山だろうが、はたまたミミズのうごめくドブ泥だろうが、それがなんであれ領主がほしいと言うなら、嫌だと答えてやるのが我々の流儀ってもんじゃないですか」

すっごい面白い!そこかしこでできあがるカップル候補にニヤニヤ。石模様とカドムに何とかなって欲しいと思ったり、カヨ頑張れと思ったり、冒険と領主との争いと恋と。わくわくすることがたくさんです。腐敗した政治とそれに立ち向かう者たちの戦いが楽しみだなあ。→ 感想