いくつかの太陽 グラスハート(5)

「バッカじゃねえの」
何様?って桐哉が吐き出した。声が少し笑ってた。
「たぶん俺まだ死なないんだけど、何にしても永続的に音楽やろうよ」
真顔で、あたりまえみたいに、すぐ近くの桐哉のこと見返して、
「楽しいよ」
先生が言った。

ぐるぐると回る思いはこちらまで苦しくなるものがあったけど、西条の思いを吹き飛ばす兄弟の強かさがすごかった。ああ、もう、ほんとこの人達の音楽は好きだ。ところで、坂本は予想通りだったけど、西条は、えっ?→ 感想