魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚

「とにかく、その方も控えに必要となった。鱗も必要ゆえ、やはりわらわとドラゴンを退治に参るのじゃ」
「ちょっとお子様。気安くドラゴン退治と言いますけど、うちの旦那様は魔法使いとはいっても、駆け出しでしかないんですよ。ドラゴンどころか、野良犬を追い払うのがやっとなんですから」
「えっ!?そこまで軽く見られてたの?いくらなんでも―」
「旦那様は黙っていてください!」
「はい」

魔法材料のお店のぐうたら店主は、魔法使いでもあったというお話。旦那様ののらりくらりっぷりがすっごい楽しい。そんな旦那様をびしびし躾ながら物思いにふける使用人サシャが可愛いくて可愛くて。もう一方のヒロインのサラは、危険を危険と感じない様がムカつくけど、サシャの気持ちを引っ張り出したところはよき哉。→ 感想