アカイロ / ロマンス(6) 舞いて散れ、宵の枯葉

「あなたは、間違っている」
枯葉は―告げた。
「愛するというのは覚悟を決めることではない。相手の覚悟を支えることだ。そして……相手のすべてを受け入れることでもない。自分のすべてを相手に受け入れてもらうべく、常に研鑽し続けることだ」

取り繕うことで精一杯の景介を立ち上がらせる人の思いが素敵だった。勝つと言うより負けない戦いに挑んだ枯葉の姿が、芯の強さを思わせて、当主になっていく人の成長をまざまざと見せられた気がしました。戦う上では敵だったけれど、それでも最後のシーンは泣けるものがありました。→ 感想