クシエルの矢(1) 八天使の王国

天使の血をひく人々の国、テールダンジュ。ここでは、愛の営みは神への捧げ物である。少女フェードルは“クシエルの矢”と呼ばれる印をもって生まれ、それゆえに数奇な運命をたどる。謎めいた貴族デローネイに引きとられ、陰謀渦巻く貴族社会で暗躍するためにあらゆる知識と技術を授けられたのだ……一国の存亡を賭けた裏切りと忠誠が交錯する中、しなやかに生きぬく主人公を描くローカス賞受賞の華麗な歴史絵巻、開幕!

おお、面白い。何この陰謀劇!いわゆる娼館に捨てられ、魅力溢れる謎な貴族に引き取られ、色を売りながら貴族社会を暗躍していくお話。デローネイの元で学んでいくうちに、権力闘争の図が見えてくるところや、何かと危ない道を渡りながら、いつしかたくましい成長っぷりを見せてくれてるフェードルが素晴らしい。っていうか、この役どころでマゾって素敵過ぎる。これからどうなるのか楽しみでしょうがない。→ 感想