クシエルの矢(2) 蜘蛛たちの宮廷

「何もかもすんで、もしもあなたがまだ生きていたら、見つけてあげる。私の約束はそこまでよ、フェードル」

フェードルから見えないところで陰謀劇が加速して、人を操る巧みさを実感してたら、まさか……黒猪あたりは涙無くして読めなかったけど、そこからがむしろ本番だと思いました。超引きずり込まれた。逆境に次ぐ逆境で、ギリギリのところを乗り切っていくフェードルのたくましさと、彼女を支える修道士に熱いものを感じるばかり。読み終わってからもなお止まらない興奮を味わったら、続きを読まざるを得ないですよね。いやあ、面白かった!→ 感想