僕僕先生

列子という人がね、よく言っていた。喜怒哀楽なんてものはその場限りのものだ。時間が過ぎ、状況が変わればあっさり変化するし、どんな強い感情も醒めてしまう。そして感覚に絶対的な正解なんてない、ってね。でもだから心を無にして、とはボクは思わない。感情があるからこそ、人間はいいんだよ。キミと一緒に過ごすようになって、ますますそう思うようになった」

働くのがいやでござるな王弁が、可愛らしい仙人・僕僕先生に弟子入りするお話。とっても楽しかった!普段は飄々としているくせに、たまに拗ねる僕僕先生や、いつの間にやら僕僕先生を好きになっちゃった王弁の嫉妬やらむらむらやらが可愛くて可愛くて。お互い振り回されて、でも師弟で。のんびりした空気もいいけど、だんだんと真面目になるところがよかったです。最後じんわりきましたよ。続き行く。→ 感想