2010-02-01 B.A.D.(1) 繭墨は今日もチョコレートを食べる book ☆☆☆☆ 綾里けいし 「姉が戻ってきて、また自殺をしてしまう。それが、私には我慢ならないんです」 瞬きと共に流れた涙が、頬を滑り落ちた。 「それなら、自殺をされる前に、殺すしかないじゃありませんか?」 怪異と狂気の事件が持ちかけられる霊能事務所話。ゴスロリの少女と、嫌々ながら付き添う青年の関係が見えてくるに従って面白くなる。どの事件も残酷で、人を呪わば穴ふたつな結末だけれど、意外にも読後感はよかったなあ。→ 感想