2010-03-03 武士道シックスティーン book ☆☆☆☆ 誉田哲也 「西荻……」 彼女はゆっくりと目を伏せた。 「……あたし、もう、前みたいには、勝てないかもしれない」 勝てない ―。磯山さんが? これはとても面白かった!勝つことだけにこだわっていた少女が、楽しさを見い出していって、後悔しながら部に溶け込んでいく様がとてもよかった。あのとき、仲間の傍で応援させてあげたかったなー。そんな香織にちょっぴり怖さを感じながら、彼女を知って引っ張り上げて、安い挑発をして、楽しさを覚えていった早苗もよかった。演出過剰なシーンにじわりでした。ちくしょうやられた。→ 感想