スクランブル・ウィザード(6)

小さく苦笑が漏れる。意外なことに、悪くない気分だった。
楽しかった―おそらく育成校での日々は、そう表現できるものだったのだろう。
だが、自分はここから去らなければならない。
過去と決別するために。姉を殺したあの男とけりを付け、前に進むために。

政治的圧力の強さに恐れ入る。損得だけで動く人によって、最前線のものの心を折れていくけれど、まだ終わっていない。心を動かされた人たちが、支えてくれると信じてる。→ 感想