さくらの咲く頃

「……なら、仮にここから出たとして、オレが『出て良かった』って言えるようになると思う?」
「思う!っていうか思わす!」
「……思わす?」
「あたしが『出て良かった』って言わせてみせるよ、絶対」

スランプとなった歌姫さくらが、プロモーションで訪れたドイツで天使のような囚人キースと出会って、というお話。きっかけはちょっとあれだけど、徐々に心を揺さぶられるようになっていくやり取りが、甘くてステキ。さくらの天然な可愛さがとてもいいな。一直線に駆け上がる物語なので、物足りなくもあるけれど、面白かったです。→ 感想