聖剣の刀鍛冶 #9.Last Wind

「彼女は私の相棒です」
ああいけない、と思う。やはり平静を保つことなんてできやしない。
「彼女を是が非でも救うのに」
セシリーはレジナルドの前に立ち、挑むように彼と間近で睨み合った。
「相棒の私が行かなくて誰が行くのですかッ?」

不調を訴える魔剣アリアが誘拐されるお話。 セシリーの力強い真っ直ぐな言葉に胸が熱くなり、そんな彼女の言葉を受けたアリアの決意にじわっとくる。ほんとにこの二人は……。わずかかもしれない可能性だけど、それに賭けたことが未来に繋がって欲しい。 ところで、何かと語ってくれた魔剣さんは、何が目的なんだろう。すっごい気になる。→ 感想