なんて素敵にジャパネスク(2)

「どうも放火らしいと専らの噂。そして、唯一焼け残った門柱に、呪詛状とおぼしき札が打ちつけられていたとか」
「なんと書いてあった」
「焼け残ったところだけで、よくわからぬながら」
使いの者の声が、一瞬、怯んだ。
「『瑠璃姫 怨』と読めると……」

思い出が素敵過ぎて辛い。 東宮からの恋文と受けて立つ瑠璃姫の騒動にニヤニヤしまくる始まりが、まさかこんな怒濤の展開になるとは。 恋は人を惑わすと言いながら、美しき鬼と出会ったら……雪を見て涙する彼女に切なくなりましたが、それを支える高彬の温もりが、彼女の心に届いてくれる日が来て欲しい。→ 感想