憧憬の先にあるもの

「でも、彼女はこの都市で叶えたい夢があると話してくれました。ささやかなものかもしれませんが、僕にはそれはとても素敵な夢に思いました。僕たちがここにいるのは、そういう人たちを守るためなのではないでしょうか」

「大崩壊」により魔獣や魔境が出来た世界。魔獣と対峙できる異能を持ち、「外」から新東都に入国した少年が、都市への理想と組織の現実の狭間で悩みながら、テロ事件の真相へと向かうお話。なんていうか素朴な少年の思いにいろんな意味で救われる。力はあっても無力さを痛感する少年を、いろんな人が構いながら成長させてくれるところがあって、良かった。→ 感想