身代わり

「先輩、タックのことが気になってるんだ」
「ああ?タックのこと?そりゃあもちろん気になってるが」
「だからこんなに必死になってるんですね、ソネヒロくんのことで」
「って、なんじゃらほい。それとこれと、なんの関係があるんだ」
「あるじゃないですか。同じ、立ち直ろうとしている者、という括りが」

「依存」後のタック・タカチシリーズ。二つの殺人事件の謎も気になるけれど、人間関係はもっと気になる。先輩がいつになく積極的に動いてるのは、そうかタックのことを無意識に考えていたからか。落ち込んでるタックに対して守ろうとするタカチの格好よさや、ウサコののほほんぷり飲みかたはとてものほほんとしてよかった。鍵を握るのは、まさに本のタイトルでしたね。これでタックが立ち直って、また普通に学生生活を過ごせたら、嬉しいな。→ 感想